全体主義とは何か - 日本の大多数の良識人達

2020/12/11 (Fri) 11:13:16

全体主義とは思想的自由を認めない思想。平等主義思想以外認めないので生産活動商業活動の自由がないから極端な場合所有の自由もなく、生命の自由もない。
ソ連型全体主義:生命身体財産の自由が無い。ゆえにそれらの上に乗る自由である生産活動商業活動表現活動の自由が無い。生産性が極めて低い。軍事力と共産主義思想(マルクスレーニン)を背景に存在する権力。
中国共産党型全体主義:軍事力と共産主義(毛沢東主義)を背景にした権力。農業が基本産業なため生産性はソ連型より低かったが政府主導の改革解放により、私有財産と思想以外を自由化したため生産性が飛躍的に高まる。思想的自由が書籍やネットで普及したためその弾圧を強化している。
ナチスドイツ型全体主義:一次大戦の多額な賠償による経済の圧迫と続く世界恐慌を切欠に議会制民主主義とドイツ民族主義を背景にした権力。私有財産や生産商業活動は自由だが政権への批判の自由は無い。国家の介入によって生産性を回復した。ナチズム、ファシズム。
日本型全体主義:世界恐慌を背景に発生した全体主義。ナチスドイツやソ連の五ヵ年計画を研究して満州の経済を計画経済的に運営し成功させた革新官僚らが本土にもそれを持ち込むため1939年から自由経済から計画的経済に切り替えたことによる。財務官僚ともともとあった天皇崇拝を背景にした権力で、利潤より生産量を優先させるため資本家の権力の根源の株式の力を弱め銀行からの融資による企業への銀行や国家の支配力を強化した。戦後の財閥解体で完成し国家主導の高い生産性は戦後のバブル期まで続き、その後持株会社復活や旧財閥復活によってアメリカ型の資本家優位経済に変わった。
以上の事から日本は対ソ冷戦期までは国家主導の計画経済で全体主義経済だったことがわかる。全体主義かどうかは基本的には思想的自由の有無で決まるが、今の日本に全体主義が認められる程の思想的不自由があるだろうか？むしろ敗戦憲法による軍事力諜報力弱体化で中国共産党の覇権を許すことが恐ろしい！